ヴァンダル興亡史 地中海制覇の夢
星3つ★★★☆☆
北アフリカと地中海を約100年支配したゲルマン民族の王国の歴史を扱った本。記述の仕方がごく全うで特別な個性は無い。まあ、歴史の解説本にそんなの求めてないが。自分は一応歴史好きなんだけど、この国のことはまったく知らなかった。
本の前半は、ヴァンダル族を率いてヨーロッパ大陸からアフリカへ渡り、たった一代で王国を築いた英雄ゲイゼリックを柱として進行していく。後半、彼の死後は衰退と滅亡で幕。
ヴァンダル王国という国そのものにはあまり魅力は感じなかった。個人的なこの本の価値は別のとこにある。それはローマ帝国、東・西ゴート王国、ビザンツ帝国が所々に出てくるという点。ローマ帝国の本って沢山出てるのにその滅亡を書いたものってほとんど無いよね。もちろん自分が知らないだけであるとは思うんだけど。東・西ゴート王国に至ってはそもそも扱う本自体が数えるほども無い(この本の著者による東ゴート興亡史という本はある)。で、ヴァンダル王国誕生から滅亡の期間がちょうどローマ帝国が亡ぶ前後に位置してるわけ。ほんの少しだけどこれらの国の解説が時折入るわけ。これが有難い。
ビザンツに関しては何冊か読んでるんだけど、それらの本の中でヴァンダル王国の名前を見たことって無いんだよね。俺が見逃してる可能性はもちろんあるが。最終的にヴァンダル王国を滅ぼすのはビザンツなんだけど、ビザンツの本でヴァンダルを滅ぼしたなんて記述は見た記憶が無い。ヨーロッパ史って意外な所で意外な国の名前が出て驚く時があるよね。
本筋がつまらない訳では決してないけどヨーロッパ史全体の把握に少しだけ助けになる本って感じかな。
地球のおわりは恋のはじまり 1巻
星3つ★★★☆☆
全5巻を一気読みしてしまった 少女ペット
星5つ★★★★★
7/21現在、kindleだと1・2巻が50円だったので買ったら大当たりだった。
以前は「3巻まで読んでみた」って名前でkindleの漫画を紹介してたこのブログ。今は単なる雑記ブログと化してますが、久々に漫画のレビュー行くぞー。
中身まで人間そっくりのロボット(?)ペットが普通に売られてる世界の話。主人公は昔自分をいじめてた女の子そっくりのペットを買う。もう一度いじめてもらうために。
これだけでも分かる通り、巻を追うごとに爽やかさとは反対の負の方向に全力で突き進んで行く。序盤は主人公以外のキャラは本性を隠していて比較的大人しく話は進むが、各キャラのタガが外れるにしたがって収集不可能なカオスに突入する。展開がスピーディーで主人公の立ち位置がコロコロ変わりサクサク読めてしまう。陰鬱としていて、良いキャラなんているわけないはずなのに、最後にはすべてのキャラを好きになってたのには自分でも驚き。無駄なキャラは1人も存在せず、全員が自身の役割をこなしている。
難点としては、世界観のガバガバさと、展開のさせ方で所々グダグダというか、とっ散らかってる箇所があること。そして主人公をいじめてた男キャラの決着の着け方。急展開と言うか、もうちょい丁寧に書いてほしかったかな。
ところでこの作品のヒロインて誰だろ。やっぱペットの川嶋さん? みぃこさんが可愛くて肝が据わっててかっこ良くて最高だったんだが。
諸葛孔明以後はどうなったの? 黄昏三国志
kindie版
何故か描かれることの少ない孔明死後の三国志。そこをきっちり解説してくれる、ニワカには有難い本。
好きなニコ動投稿者が一気に2人も引退した件
鋼兵とねこかますのことです
一方は本名・住所バレで、もう一方は保護したばかりの猫がすぐに死んでしまったために。
本当はこんなことで引退する必要は無いはずなんだけど、何故こうなるのかといえば多分ルールがないからかな。こうなった場合は今後動画投稿してはいけませんってルールがない、だから問題が起こった時どうするか、各々で判断する。そうすると大抵の人は引退って結論に至る。いや、だからルールを作れなんてまったく思わないけど。
好きな投稿者なんてそうそう見つかんないよ。一気に2人は「いやー、キツいっす」
百年の誤読 - 岡野 宏文 豊崎 由美
笑いと不快さが混じった対談形式の本。