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旧:3巻まで読んでみた

半年後には「あの時の安倍叩きは何だったんだ?」と大多数の人が思う。そして思い出す2010年W杯の中村俊輔叩き

f:id:emenoir:20200419150724j:plainこいつには何を言っても良いという空気が生まれると、日本人はそいつをひたすら叩く。そいつが何をしても、何をしなくても。

最初は絶対的アンチがいくらかいるだけだ。しかし、様々な要因によって(曖昧)、ネットイナゴの標的となる。いや、今回の場合もそうだか、普段はネットイナゴ的な行動をしない層ですら「なんとなく」で叩きに加わることが稀にある。

が、半年、一年と時が経ち過去となると、あれだけいた叩いてた奴らは忽然と姿を消している。残ったのは元からいた絶対的アンチだけだ。




歴史は繰り返す。

今起きてるすべては過去に起きたすべての焼き直しである。

そして俺は知っている。死んだって忘れるか。あの時、日本中を覆い尽くしたあの空気を。



2010年南アフリカワールドカップ中村俊輔は大会前からずっとコンディションが良くなかった。そこに現れたのが本田圭佑だった。

絶対的アンチによる叩きは、大会前から休みなく続いていた。不調の俊輔。持ってる本田。俊輔を引っ込めて本田主体の代表でいってほしい、という空気が自然と出来ていた。ここまでは別にいい。

が、その空気は過剰な俊輔叩きを生んだ。

そして大会が始まる。

一試合目。本田レギュラー、俊輔ベンチ。日本が勝った。そしたら何故か試合をベンチから見る俊輔の写真が笑い物にされた。

二試合目。本田レギュラー、俊輔途中出場。日本が負けた。そしたら何故か俊輔が一番叩かれた。

これは一体何なんだ?
アンチはまだいい。どんなものにも一定数のアンチはいるし、アンチとはつまりそういうものなのだから。問題は空気に流されてる大多数の奴らだ。自分達がどれだけ異常な行動をしてるかまったく分からないのか?駄目な所があるならそこだけ批判すればいいだけだ。レギュラーを外されたのはしょうがない。が、それならもう叩く必要はないだろ。もはや何をしても、何もしなくても叩かれるのか。

決勝トーナメントの一回戦で日本が負けるとみんなの熱は引き、叩いてた奴らも消え、元からのアンチだけが残った。

代表を引退し、Jリーグで戦う俊輔。あれは何かの冗談だったのではと思うほどの平和な日々(いや、J2落ちの危機もあったし、完全に語弊のある言い方だけどね)。

ある時、名古屋サポーターの人との会話で「まあ、フリーキックは認めるよ」という言葉がでた。ここで俺はようやく、すべては過去になったと思えた。



そして、今また同じこと起きている。半年後か、一年後か分からないが、必ず来る。

多くのひとが「あの時の安倍叩きは何だったんだ?」と思う日が。