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旧:3巻まで読んでみた

諸葛孔明以後はどうなったの? 黄昏三国志

kindie版

 

何故か描かれることの少ない孔明死後の三国志。そこをきっちり解説してくれる、ニワカには有難い本。

 
どう滅亡していくかを一国ごとに説明していき、最後は晋の滅亡で締め。過不足なく解説されていて大変勉強になった。
 
なったのだが、残念なことに大きな問題をこの本は抱えている。いや、この本自体は何も悪くない。悪いのは現実の歴史である。
 
ご存知の通り、三国志は面白い。ゲーム、漫画、映画のどれから入ったかは人それぞれだが、根本にある面白さ(の理由)は同じだと思う。しかし、この本を読んで最初に思ったのは「孔明以後の三国志ってつまんねー!」であった。
 
何故そう感じたのか、理由は2つ。いちに三国間での合戦が少なく、赤壁とかの有名どころと比べると面白味に欠けること。描写のしかたにも問題があるのかもしれないがまったくワクワクしないんだよね。で、戦が少ない代わりに何してるのかというと、内ゲバの政争を延々としてるわけ。だめだこりゃ。
 
2つ目が人物の問題。上の理由とも繋がってるんだけど、魅力的な人物が少ない。そしてクソが目立つ。あの魅力的な武将たちは何処に行ってしまったんだ、と何度も思った。いや、魅力がないわけじゃないんだ。それを感じづらいだけで。何故感じづらいのか。それは人の関係性にある。ゲームだと特にそうだが、味方同士の友情、敵との友情、家族の愛情とこれらはキャラの魅力を引き立てる重要な要素になってたが、孔明以後の人物にはそういうのが無い。
 
面白い面白くないというより、三国志の結末を知るための本、って感じかな。