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嫌いなものには関わらず好きなものに囲まれて生きていたい

旧:3巻まで読んでみた

百年の誤読 - 岡野 宏文 豊崎 由美

kindle

星3つ★★★☆☆
 

笑いと不快さが混じった対談形式の本。

 
20世紀のベストセラーから100冊を取りあげて糞味噌に貶していく。時々褒められる作品もあるが、基本は「こんな本がどうしてベストセラーに?」ってスタンス。
 
自分は天の邪鬼だから有名な・権威のある作品に「読んだことないけどなんとなく嫌い」という感情をもってしまうんだけど、この本はそんな自分に合ってる。んだけど、ちょくちょく不快な部分があって、無理矢理貶してるようにしか思えない箇所や、変に感情的な叩き方だったりとマイナスな面も結構ある。
 
ただ、自分はこの本を読んで本当によかった。なぜなら、取りあげられてる100冊の内で読んだことのある本が1冊も無いからだ!!!(お前本当に本好きか?)この本のお陰で粗筋ぐらいはざっくりと知れたんで助かった。まあ、この本の中で、自分のような人間をちゃっかり叩いているが。
 
正直言って、この2人に対して若干マイナスな感情を抱いてしまう。が、それでも尊敬せざるをえない。まず、100冊全部読むというのだけで凄い。そして知識量もあり、その幅も広い。
 
好きな本、ではないがかなりオススメ。